2016年12月23日金曜日

#039 「世界一楽しいマラソン」は本当に楽しいのか、走ってみた②


というわけで#038 走ってみた① の続き。


2016年12月3日(土) レゲエマラソン当日

起床は朝3時半。

4:30には他のチームJICAのみなさんと集合し、シャトルバスでスタート地点へ。


まだ真っ暗






左の女性は「チーム糖尿病」!おもしろいw



スタートライン周辺。早く走る人は前方、歩く人は後方にスタンバイする。
おおまかな目安タイムの看板があるので自分のペースに合わせてスタート。



まだ真っ暗な5時15分。頭上には撮影用のドローン、耳にはレゲエのご機嫌なリズム、お腹には昨夜のパスタ、快適な早朝の空気を肌で感じながら、スタート!!


レゲエマラソンコース図

コースはこんな感じ。海岸沿いの道路約10kmを使って行われ、真ん中にスタート/ゴールがある。
10kmコースは南半分の1往復。ハーフは南側と北側を1往復ずつ。フルはその倍。


私は今回無謀にもフルマラソンに挑戦。

マラソン経験豊富な先輩隊員に「絶対できるよ!」とおだてられ調子に乗ってエントリー。
しかしその後、暑さと治安の関係でなかなか練習が進まず「あぁーなぜフルにしてしまったんだぁー」と嘆きつつぼちぼちトレーニングし、前回フルマラソン完走した時よりはるかに練習不足(しかも当時より5kg増w)というぶっつけ本番ランでした。


<スタート直後>
ひゃっほう!!涼しい!!レゲエ流れてる!!沿道の応援センキュー!!やぁぁやっぱいいねぇ大会!!レゲエのリズムとカリブの風!!最高じゃぁー!!


<5km地点>
練習よりかなり早いペースで走れてる!!まだ日も出てないし、いい調子じゃぁー!!


<10km>
この4倍走るのかぁ・・・いやでもこのペースならいける!!むしろ4時間くらいで完走できんじゃね!?私マラソンの才能あるなぁえへへ♪


<15km>
うわぁ・・・・めっちゃ太陽出てきた・・・雲一つない・・・ってかレゲエ聞こえないよ・・・?スピーカー少なくね?
コースはリゾートエリアを走るから民家はほとんどなし。沿道のリゾートホテルに宿泊してるお客さん(ほとんどはマラソン参加者の連れの人)がぼちぼち声援を送る。


<ハーフ地点>
あぁぁぁぁあああまだハーフなのぉ!??この倍走るのぉぉぉ!????
給水ポイントの水はひたすら頭や体にかけて体を冷やす。でもすぐに蒸発。


<30km>
レゲエ聞こえないよ?沿道の応援ももうほとんどない・・・。そしてゴールした人たちのためのシャトルバスがコース内を走り始める。(参加者の半数以上は10kmエントリー)。もはやバスの合間をくぐってコースの端っこでひっそり朝ランニングしてる状態。暑いし、バスの排気ガスもきつい。


<40km>
一度歩くともう、どうやって走り出せばいいのかわからない。


<ゴール直前>
大使館で働くお友達と、同期のシニア隊員さんが迎えてくれてゴール直前だけ走りだすゲンキンな私の身体。



レゲエマラソンゴール地点

なんとかゴール。
後半10kmはほぼ歩いたけど、時間制限(6時間)には間に合ってよかった。
 完走者全員がもらえる完走メダルもGet!!


ゴール地点はイベントスペースになっていて、無料マッサージ、ビールとココナッツと水の無料配布(ビールは1本だけ)、企業の宣伝ブース、ジャークチキン販売、お土産販売、そしてジャマイカには欠かせない巨大スピーカーとごきげんなMCトーク。



無料マッサージ。


顔色がやばいと言われたので色味を加工済み。


ゴール後はそのまま海へGO!



さてここで振り返りたいのが、本題であった「レゲエマラソンは世界一楽しいのか」問題。

  • 大会運営・・・◎ 
HPから得られる情報の豊富さと正確さ。ゼッケン受け取りでも混雑なし。シャトルバスやパスタ会場などのキャパも十分でストレスなし。ジャマイカにしては時間きっかりに物事が進むから嬉しかった。


  • コース・・・〇
ひたすら平坦で楽。道に迷う心配もない。カリブ海を一望できるコースだったら特色があってもっと良かったけど、まぁ十分でしょう。街並みを眺めたい人にとっては退屈かも。

  
  • 給水所・・・〇
給水ポイントの数は十分。たまにオレンジやバナナもある。飲み物は水かジュースか選べるけど、フル後半はジュースしかなかった。


  • レゲエ・・・△
レゲエマラソンとうたう割にはスピーカー少ない。たまに聞こえる程度。
ボブマーリーの格言の看板がそこらじゅうにあるのはおもしろい!


  • 参加賞・・・◎
レゲエマラソンTシャツ、完走メダル、レッドストライプ(瓶ビール)、水ペットボトル、ジュースペットボトル、虫除けスプレー、パスタパーティ参加がついて6000円(早割適用)は安くてお得。


  • 沿道の声援・・・×
日本のマラソン大会に比べると声援の少なさはがっかり。地元住民と触れ合いながら・・・ってのは期待できない。コース沿いには民家がないからしょうがないけどね。先にゴールした参加者やホテルの門番が"Keep going!"って励ましてくれるよ。


  • 国際性・・・◎
世界30か国のランナーと走ろう!とのキャッチコピー通り、世界各国から集まるランナーを眺めるだけでも世界一周気分。中国人に中国語で話しかけられ、「我是日本人」(私は日本人です)といって訂正したり、カナダ人に「あなたもカナダ人?」と聞かれたり(私のTシャツがカナダ国旗に見えたらしい)、ジャマイカ人からはやっぱり「ミスチン(中国人)!ナイスラン!」と言われたり。






  • 結論

走っている間は世界一楽しいなんて微塵も思わなかった。
でもゴールして飛び込んだカリブ海は間違いなく世界一でした。






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