2017年4月25日火曜日

#064 最近のお仕事


最近は観光案内板プロジェクトに関わっております。

Falmouthの街中にある観光スポットに「○○はこの道まっすぐ!」という標識や、「この教会は18世紀に建てられ・・・」という案内看板を設置するプロジェクトです。

ひとまず案内板に関する報告書を作成するために現状調査へ。
先日、既存のファルマス街めぐりツアー2つに同行してきました。


①トロリーで巡るファルマスツアー


トロリーツアー

吹き抜けの2連トロリーに乗って街を散策するツアーです。所要時間は1時間。
クルーズ船で港に降りた観光客向けに開催されており、参加者の8割はアメリカ人やカナダ人。

値段はUS$25。


港にある受付デスク

お世話になったのはガイドのネイディアさん。まだ20歳そこらで若いのにすごく堂々と、ダジャレやユーモアを交えた巧みな語り口。

「ファルマスからモンテゴベイまで車で40分ですが、CJなら20分で着きます。CJって何かわかります?

答えはクレイジージャマイカンです♪」

うーん、ベテランの余裕を感じる・・・。


風が気持ちいいトロリーツアー


Likkle Beach
停車する場所は少ないけれど、トロリーの速度が遅いからゆっくりと街並みやジャマイカ特有の植物も眺めることができるツアーです。

解説を全部録音しながら、ルートを記録して、写真を撮って・・・あっという間にツアー終了。



②ファルマス遺跡ウォーキングツアー


その名の通り歩いてファルマスの街を巡ります。所要時間は2時間。歩く距離はたいしたことはありませんが、炎天下で2時間という比較的ハードなツアー。

こちらも値段はUS$25ほど。

ガイドさんはファルマスの街中に住んでいるだけあってとにかく顔見知りが多い!街行く人に話しかけたり挨拶をかわしながらツアーは進みます。

裁判所の歴史を説明するガイドさん

ジャマイカ名物アキーの木

学校の中にも入れます。



ツアーでまさか学校の敷地内まで入れるとは知らなくてびっくり。

今回は観光案内板の調査なのでひとまず巡るコースだけわかれば万々歳だなと思いながらの参加でしたが、コースだけでなくツアーで話す内容や観光客の反応、ツアーの経済効果など様々な発見がありました。



これらの情報をもとにただいま報告書作成の真っ只中・・・。
地元の人や同僚にたくさん協力してもらいながら完成に近づいている報告書。なんとか次のステップに繋がるようにしたい!



黙々と作成中・・・



2017年4月11日火曜日

#063 りんごじゃない方のアップル2つ




・・・とは言っても、あのApple社のことじゃありませんよ。


ジャマイカの食べ物と言えばジャークチキンが有名ですが、実はジャマイカはフルーツ王国でもあるということに気付いた昨今。季節によっていろんな種類の果物がマーケットに並びます。

そんなジャマイカで私が最近ハマっているフルーツが「りんごじゃない方のアップル」たちです。


まず一つ目は「ジャマイカンアップル」


Jamaican apple (Otaheiti Apple)
またの名を「オタハイチアップル」とも言います。もともとハイチで育っていたからその名になったと聞きました。
りんごというよりは、形や種のビジュアルはアボガドに近い。味はリンゴよりずっとサッパリしててみずみずしい。強いて言えば梨に近いかな。皮が柔らかいので洗ったらそのままかぶりつける。

値段はかなり安くて5個~8個で約100円。屋外のマーケットや街中の片隅で購入できます。おじちゃんやおばちゃんがカゴいっぱいのジャマイカンアップルと一緒に暇そうに座っているので、値段を聞いて購入する。(ちなみにここで少し渋る反応をして、もう1個増やしてよ~とお願いするのが私の定番のやり方。)

シーズンは2月~3月と短い。あまりの美味しさに毎週大量に買って食べていましたが4月上旬現在ではすでにシーズンオフ。また来年まで食べれないなんてツラい・・・・。


ジャマイカアップルを喪った悲しみで傷心の私。そんな私の目の前に舞い降りたもう一つのアップルがこちら

まぁるいけどスター?★ 「スターアップル」





3月終わりに、ジャマイカアップルが消え去る中彗星のごとく現れたのがスターアップル。

こちらもお安くて4個~6個で約100円。

触って柔らかくなった頃が食べごろ。外でワイルドに食べるときはヘタを手で抜き取って、そこから手で二つに割り開いて、かぶりつく!室内でお上品に食べるときは包丁で半分に切って、スプーンですくって食べる。

写真の通り紫色と緑色の2種類があり、味が微妙に違う。緑色の方がよりさっぱりしているかな。私は紫の方が好きです。

このスターアップル見た目は真ん丸。スターフルーツは星形だからその名がついているけれど、なんで真ん丸のこいつがスター?

「ほら、こうやって横で半分に切ると中身が星形に見えるでしょ?」

ホンマや。今まで縦の方向で切ってたから気付かなかった。

「あと由来はもう一つあってね、普通の果物は熟しすぎると木から落下するけど、スターアップルは落下しないんだよ。いつまでも見上げればあるから"スター"アップル。

おぉ・・・なんと名言のような粋な名づけ由来なんだ・・・名付け親シャレてるな!!!


という訳で今4月のマイブームはスターアップルです。同僚に「またスターアップル食べてる!」と毎日言われておりますが、めげずに食べます。せめて5月までシーズンが続くといいなぁ・・・。


以上、リンゴじゃない方のアップル2つでした。


※ちなみに日本でもおなじみの普通のリンゴもスーパーで手に入るけど、輸入品のため高い。小さいの1個で110円とか。



昨今はネット通販や輸入食材店で世界中の食材が手に入り、インターネットで世界中のレシピを検索できる世の中ですが、その土地ならではのフレッシュな果物を手に入れるのはインターネットでも日本の貨物輸送ネットワークでも限界があります。ジャマイカでも皮が柔らかくて腐りやすい果物はローカル内で消費される場合がほとんど。

ネットじゃわからない、その土地ならではの醍醐味を満喫することが旅の魅力の一つだとすると、ローカルな果物を味わう「フルーツツーリズム」なんてのも面白い切り口かもしれません。シーズンによって食べられるものが違えばリピーター獲得も狙えるし・・・。




2017年4月10日月曜日

#062 ジャマイカのうるせぇ映画館



終業時刻間際の4時すぎ、同僚のベロニカから「この後みんなで映画行くわよ」と突然のお誘い。

同僚のサンドラの車に同乗させてもらって、モンテゴベイのフェアビューショッピングセンターという小奇麗で大きなショッピングエリアへ。ここにはPalace Multiplexという映画館があります。

フェアビューショッピングセンターにあるPalace Multiplex


渋滞して時間ギリギリに着いたけど、むしろ私たちが一番早く着いた。さすがジャマイカ。そして誘った本人のベロニカはなぜかいない。




外にあるカウンターでチケット購入。



「Get out」という黒人差別を扱ったホラー要素の強い映画。
たぶん日本でも今頃公開されているはず。


▶ジャマイカ映画館基本情報

●大人普通シートで約1050円(1ジャマイカドル=約1円で計算)。後ろの方の席はボックスシート、スカイボックスなどと呼ばれ1400-1500円もする。ただ席がちょっと後ろなだけなのに。

●毎週水曜日に新しい映画が上映開始になる。日本と違って1本あたりの上映期間は短く1週間~人気の映画でも長くて1か月ほど。

●水曜日に新作が入るからその前の月曜や火曜は半額サービスをしている。(上映時間や映画館によってまちまち)

上映開始前には国歌斉唱。もちろん全員起立。

●映画上映途中で突然フッと映画が停止して照明がついて、トイレ休憩がある。10分ご位におもむろに再開。

●館内はとにかく寒い。ひざ掛けやカーディガン必須。





ポップコーンやナチョス、炭酸飲料など定番スナックもあります。




お好みで塩バターをかけてくれる。

半額になる時間帯(火曜日の夕方5-6時)を狙っていったのでそこそこ賑わっていました。
シートは少しお高めのボックスシート。でも一般大人1400円が半額で700円だから日本よりはずっとお得。

準備万端で上映開始。


ガヤガヤ・・・


「あ、もしもしー?今映画館だからあとでかけ直すね~バイ~♪」

「ヘイ!ポップコーン食べる?」

「あ、この女優知ってるー!」



ガヤガヤ・・・


なんか、ザワついてんなぁ・・・


●主人公が突如襲われるシーン、

「「ギャーーー!!!!」」
「「オーーノォォォ―――!!!」」
「「オーーマイガーーーー!!!」」


●美人な女性悪役が次のターゲットの顔写真を選ぶシーン

「ヘイ、俺を選んでもいいぜ!」(会場爆笑)
「おい、ターゲットお前そっくりじゃん!やべー!」


●主人公が危機を脱するシーン

「「イェーーーー!!!」」
「「ヒューーーー♪♪」」
「「ヤーーーマン!!」」

そして拍手喝采




・・・う、

う、

う、うるせぇ!!!!!!!





帰り道、同僚いわく「今日のはまだ静かな方だよ。アクション映画とかはもっとエキサイトする。」

しっかし、コメディ要素も多少あるとはいえ、この映画はアメリカの黒人差別や過度なリベラル派の狂気に切り込む内容。それなのにここまで大盛り上がりで鑑賞できるあたりが、ジャマイカらしいというか、何というか・・・みんなこれを見てどう思うんだろうなぁという私の複雑な心境なぞ知る由もなく、大盛り上がりの同僚たち。


何はともあれ、ジャマイカの映画館は楽しくワイワイ映画を見るには最高の場所なのでした。





2017年4月9日日曜日

#061 世界三大カーニバル体験記③



世界三大カーニバル体験記②からの続き。


✽カーニバルその後・・・

まさに灰の水曜日・・・疲れ切った体を癒しにビーチへ。

乗合バス(15人くらい乗れるバン)で海岸へ向かう。

バス停でバスを待つ人が何人かいるが、もちろん待機列などない。バスがついた途端、我先にと乗り込む。私たち三人娘はジャマイカ慣れしているので負けじとガンガン席を確保。だが私たちより早く来て待っていた欧米人の観光客夫婦が乗れないという事態になる。ご夫婦もドライバーに「あの子たち(たぶん私たちのこと)よりも早く待ってたのに!」と苦情。たぶん席確保できたほとんどの人が、あなたたちより遅く来た人たちでしょう。

申し訳ないけど、郷に入っては郷に従え。次のバスを待ってくれご夫婦・・・

車内はちゃんと一人一席分のスペースで座れて快適。(ジャマイカはぎゅうぎゅう)
道中は山道だがよく整備されていてちゃんとガードレールや標識もある。(ジャマイカは・・・)

そんなこんなでビーチへ到着。


まずは昼ごはん。

トリニダード・トバゴで有名なB級グルメと言えばサメバーガー!!その名も「ベイク&シャーク」。約400~600円くらいでイベントの屋台やビーチにあるお店でゲットできます。

サメバーガーショップはいくつかありましたが、前日カーニバルで一緒に踊ってたアメリカの女の子からオススメされたコチラのお店へ。


"Richard's BAKE&SHARK"
口コミでかなり評判らしく、探さなくても一発でわかるほどお客さんが集中しています。

バンズの間にシャークフライを挟んでもらった後は、バイキング形式で好きな具材や野菜を挟み込めます。ついついたくさん挟んだらサメが隠れてしまいましたが、フレッシュで健康的なバーガーです。


バンズの生地が少し変わっていて、軽く揚げてあるような不思議な食感。
シャークは白身魚のようなほくほくさがあってジューシーで美味しい!

そしてひたすらビーチでのんびり。



途中話しかけてきたトリニダ人のおじちゃんが少し面倒くさかったけど、ビールおごってくれた。




しかし波が異常に高い・・・。


そして夜は、こちらも前日偶然出会った日本人音楽家の皆さんから教えてもらったトリニダ料理の量り売りのお店へ。


おおまかな内容はジャマイカメニューと大差ないけど、魚料理が多いのが嬉しい…♪
これだけ詰めて800円くらい。

ごはん後には街を少し歩いたけど、日本人旅行客が普通に買い物してタクシー拾って帰れるくらい治安は良い印象でした。

夜、宿に帰ってからはまたアルコールを飲んで・・・いい気分のままお休み。


✽自然と触れ合う


そのまた翌日は日本食レストラン、動物園、自然公園へ。



日本食レストラン


シースー!!



エビカレー!


トラ!!


めっちゃ近くまで来てくつろいでくれるサービス精神


キリンに餌やりができます


フラミンゴファミリー


カロニースワンプサファリという自然公園のボートツアー


マングローブ


赤い鳥がたくさんいるの見えるかな?


丁度夕暮れ時


湖で大自然をゆっくり観察できます



トリニダ名物「ダブルス」屋さん


6秒でできあがり。


このダブルス屋さんで飲み食いしていたら、日本語ペラペラの女性に話しかけられ、あれよあれよと近くにいたジャマイカ人や中南米の人とも話し始め、日本語・英語・スペイン語・パトワ語が入り混じる不思議空間になっていました。日本語ペラペラの女性はスペイン語もペラペラ。私たちの宿のオーナーも独学で勉強してスペイン語もペラペラ。やっぱり言葉が話せると世界が広がるなぁと感じたダブルス屋さんでした。




✽さよならトリニダード・トバゴ~まとめ~





ジャマイカもトリニダも同じ「カリブ諸国」の国。旧イギリス領で英語圏という面でも同じ。
そしてトリニダの人口はジャマイカよりも少なく、また面積も小さい。

そのため最初は「トリニダ?カーニバルしか盛り上がらないちょっとしょぼいジャマイカって感じでしょ」と思っていました。

確かに家の造りやスーパーの品揃え、日用品のクオリティ、中国人経営の食料雑貨店の多さ、市民の服装や髪型などはほとんどジャマイカと一緒。違いを見つける方が難しい位。
街の風景を写真で見るだけでは本当に大差ないはず。

しかしこの旅を通して感じたのは、トリニダの「一歩進んでるぞ!!」感。
この「一歩進んでるぞ!!」感が小さいようで大きな違いを生み出します。

以下、トリニダが「一歩進んでる」と感じた3つのポイント。


①街中で「ミスチン!」と言われない。じろじろ見られたりしない!




トリニダ国民の半数はアフリカ系の黒人ですが、中東系・アジア系・南米系などの割合も多く、いろんな人種の人が暮らしているのが「普通」という感覚が根付いているように感じました。

一方、ジャマイカ国民の9割はアフリカ系の黒人で、アジア系インド系などその他の人種は1割ほど。ジャマイカの国のモットーは「Out of many, One people」(あちこちから集まった一つの国民)であるものの、実態は「ジャマイカ=アフリカ系」であり、日本人は浮いた存在です。街を歩けば「ミスチーーン!!」と大声で呼ばれるのが日常。

まぁきっと日本はもっと酷い(きっとジャマイカ人が日本を歩いたらかなりの人が振り返る)からあんまりジャマイカのことを悪くは言えませんが・・・。



②乗り合いタクシーの席は一人一席!!



はい、これ日本では当たり前ですね。でもジャマイカでは5人乗りに7人詰めますからね。

タクシーでも乗り合いバスでも定められた定員以上は乗せようとしない。きちんと政府や警察の管理が行き届いている証拠だなという印象。太ったおばちゃんと香水キツイ姉ちゃんに挟まれて、さらにおばちゃんの子供まで膝に乗せてあげる羽目になるジャマイカタクシーと違って大変快適でございます。
でも3人でタクシーを待っていて「2人席しかないよ」と断られ続けた時は、ついついジャマイカ感覚で「そこ詰まれば3人余裕で座れるじゃん!乗せてよ~!」と言いたくなってしまいました。



③怒鳴ったり大声を上げる人がいない!



ジャマイカよくあるんですよ、取っ組み合いのケンカ。またケンカじゃなくても常々大声挙げているのが乗り合いタクシーの客引き。

トリニダ滞在中、怒鳴るような声はまず聞かなかったし、乗り合いタクシーも客引きをしないで静かに待機している。旅行者としては大声挙げて呼んでくれた方がわかりやすいかなとも思うけれど、住民目線で見れば静かで整然としていて暮らしやすいだろうな。





・・・以上、3つの事を通して「一歩進んでる」のを感じました。
そこで宿のオーナーさんの話を聞いたりネットで調べたところ、この「一歩進んでる」理由の一つとして、トリニダで石油や天然ガスが採れることが関係しているんじゃないかなと思いました。トリニダはカリブ海近隣諸国では唯一の産油国として知られており、石油や天然ガスの多くはアメリカ等に輸出されているようです。

そのためトリニダの一人当たりのGDPはジャマイカの2倍以上。
一人当たりのGDPが1万ドルを超えるとおおむね「先進国」とみなされているようですが、トリニダード・トバゴは一人当たり名目GDP約1万6千ドル、実質GDP約3万2千ドルと、余裕で1万の壁を越えています。(ちなみにジャマイカは1万ドル以下。)

この国全体の豊かさが、交通機関の政府管理を整然とさせ、ドライバーは大声で客引きしたりする必要がなくなり、タクシーの座席も一人人席ちゃんと座れることに繋がっていく…。やっぱり政府機関がある程度資金源があり、インフラ環境を整える余力があるというのは大切なことだと実感しました。


トリニダード・トバゴ、近いけど少し違う国。ジャマイカの文化や政府について考えるきっかけとなりました。





2017年4月6日木曜日

#060 世界三大カーニバル体験記②



世界三大カーニバルの一つ、「トリニダード・トバゴのカーニバル」の体験記②


✽カーニバルの日程


カーニバルは毎年キリスト教関係の祝日"Ash Friday"(灰の水曜日)の直前の月曜日と火曜日に開催されます。
月曜は「カーニバルマンデー」と呼ばれる前夜祭のような日。
火曜日は本番の「カーニバルチューズデー」。朝から夕方までひたすら踊りながら練り歩く。
そしてその名の通り水曜日は灰になる・・・と。

カーニバルの前1か月くらいからトリニダードとバコの首都ポートオブスペインでは各地でたくさんのダンスイベントや音楽コンテストが行われているようです。



✽カーニバルマンデー


まだ日も登らぬ早朝から始まるのは"J’ouvert"(ジュベ)と呼ばれる「ペンキぶっかけパーティ」。

屋外で色のついたインクや粉を参加者みんなで掛け合うイベントです。日本でも最近カラーランなど似たようなイベントが人気ですよね。

会場近くの道で早朝4時から8時くらいまで続くジュベ。これもガッツリ参加したいなら「ジュベバンド」と呼ばれるチームに参加したほうがベター。早朝だからセキュリティがいたほうが安心だし、チームのTシャツとかインクも使えるし。

しかしノリと勢いだけでトリニダにたどり着いた我々ジャマイカ3人娘はジュベの詳細を前日の晩に知るというノープランっぷり。しかも朝早いとか眠いし・・・

という訳で我々はチームに所属せず日が昇った頃に雰囲気だけ味わいに行くことに。


汚れてもいい恰好をして朝8時すぎに会場付近に到着。




やはり8時過ぎでは遅すぎたようで、全身にインクや粉を浴びた人たちの多くは引き上げていった後のようでした。しかしやっぱりここはカーニバルの国。街中ではまだ余韻に浸りたい人たちが踊っています。もちろん街中にはあちこちに巨大なスピーカーが置かれ、大音量のソカが流れています。

※ソカ・・・トリニダード・トバゴ発祥のポピュラー音楽。早いビートで刻むパーカッションのリズムが特徴。カリブ諸国で広く人気がある。トリニダード・トバゴのカーニバルのBGMはソカ。

まだ興奮冷めやらぬ街を歩いているうちに、まだインクを持っている人たちと遭遇。
せっかくだからジュベを味わいたかった私は「OK,カモン!」と言って黄色い粉を全身に浴び・・・。



気づけば真っ黄色。



その後街中のファーストフードでランチを済ませ、カーニバルに参加すべく登録したマスバンドの集合場所を探す。

これがなかなか大変でして。
地図が正確じゃなくて迷いあぐねた挙句、到着したものの人がいなくて門が閉まってて、11時に開くっていうから11時半に行ったら「もうみんなカーニバルに出発したよ」と・・・。

大半の人はもっと数日前からマスバンドを訪問して事前にコスチュームやスケジュール表を受け取ってる模様。私たちは何もわからぬまま当日行ったので当然こうなる・・・。

それでもなんとか後を追いかけてバンドに合流し、カーニバルに参加できました。




ひたすら爆音のソカに合わせて好きに踊りながら歩行者天国になっている街を歩く・・・歩く・・・踊る・・・飲む・・・。



メインの数人だけが全身コスチュームを着ていましたが、後の大半の人は服装は自由。バンドから配布されたTシャツやタンクトップにショートパンツというスタイルの人が多いけど、基本薄着でハデ目で動きやすいスタイルならなんでも!といった具合。



マスバンド参加料に含まれるランチ。お肉の味付けがおいしかったー。


しかしこのカーニバル、前夜祭だというのにかなりの距離を歩く。ゆっくりだけど6時間近く踊り歩きは相当エネルギーが必要。かなり飛ばしてハシャいだ我々は既にぐったり。しかし地元トリニダ民は早朝のジュベからぶっ続けでこれをやっているのかと思うと・・・カリブ海の持つエネルギーは底なしだ。


トリニダのビールでのどを潤して一休み。



✽カーニバルチューズデー


本番の朝は早い。7時集合に合わせて5時起床。
三人娘で朝から大騒ぎ。

「コスチュームちっちゃ!こんなんケツの割れ目見えるわ!!」
「メイクは派手すぎる位でいいよね!?画像ググってみよ!!」
「頭につける羽飾りが痛い~!!」
「下っ腹出てるわぁ~・・・まぁいいか!!」

ちなみに我々のコスチュームはこちら↓





あくまでイメージです。



※ もちろん典型的日本人体系な私はこんなセクシーにキマルわけもなかったため画像公開は控えます。


※というか本来、日本では水着でビーチに足を踏み入れることすら許されないような下層民ですが、まぁトリニダなら知り合いに会うこともないし、日本人基準のアレコレを気にせず楽しんでいるので、どうかそっとしておいてあげてください・・・。トリニダ最高。



というわけで会場へ。




朝7時に集合したものの歩き出したのは9時近く。
私たちのバンドは少し進んだらすぐに大きなチェックポイント(審査会場)に入りました。
審査会場にはたくさんの観覧席があり、一般の人がカーニバルを見て楽しんでいます。









審査席には物々しい顔つきの審査員が座っており、各マスバンドに点数をつけます。
コスチュームのデザインとテーマ、マスカレーダー(参加者)の一体感、盛り上がりなどを審査しています。

もちろん審査席の前を通過するときは盛り上がりは最高潮!!!
同じチームのみんなで灼熱の太陽の下、爆音のソカに身をゆだね・・・




日頃の私はどちらかというと冷めた人間で、服装も地味、メイクもほぼすっぴん。大騒ぎでストレス解消するようなパーティピープルでもなんでもありません。どっちかというと体動かしたり自然や田舎が好きなのんびり派。

しかし今日ばかりは「郷に入っては郷に従え」。
世界中から来たマスカレーダー達と一瞬のにぎやかで明るい雰囲気を共有するこの一瞬!なかなかクセになりますよ。

その後我々は疲れ切って3時ころにはマスバンドを抜けてバーで一休みして帰宅しましたが、カーニバルの熱狂は夕方まで続く・・・トリニダ人のエネルギーまじですごい。




✽カーニバルまとめ



こんなにも開放的な格好で街を踊り歩くなんて日本はおろかジャマイカですらなかなか出来ないこと。人の目とか周りの空気なんて気にせず音楽に合わせて踊る心地よさがあります。
とは言えアジア人は目立つのでやたら写真を取られたり声をかけられたりします。テレビの取材を受けた時は「これジャマイカでも放送されたら日本人のJICA関係者とか見るかなぁやだなぁ・・・」と唯一、人の目を気にした瞬間でした。


先ほどから「踊る」と言っていますが、トリニダードのカーニバルの踊りは特に決まった振り付けなどはありません。基本的には「ワイニング」と呼ばれるセクシーさをMAX強調するような体の揺らし方をします。女性はお尻を突き出してフリフリし、男性も腰をフリフリ・・・。初めて見るとその卑猥さは衝撃でしょう。Σ(゚Д゚) 

私も「うわぁ人前でこんなことできるなんて信じらんねぇどんなメンタルしてんだ…」と思っていました。

でも一緒にカーニバルに参加した友達が言った一言でとても腑に落ちてスッキリワイニングを受け入れることができたのです。それは

「ワイニングってこっちでは伝統芸能みたいなもんだね。」


・・・なるほどー!!

別にセクシーでかわいい子だけに男性が絡んで踊るわけでもないし、ノリノリな者同士のご挨拶的な感じで踊り合うし、伝統のカーニバルで代々続く踊り方だし、アジア人の私たちが踊ってると「お!やるな!」って反応で地元の人も嬉しそうだし・・・

固有の文化を大切にしながら一体感を楽しむという面では、日本のおみこしとか盆踊りとかソーラン節とかと根っこは一緒。見た目の強烈さに捉われて気づかなかったけど、ワイニングも大切な伝統芸能の一つなんだなぁとハラオチ致しました。


体験記③へ続く・・・