ジャマイカのホテルについて。
ジャマイカはオールインクルーシブホテルの発祥の地でもあります。
オールインクルーシブホテルとは、つまり「宿泊料に全部こみこみのホテル」
宿泊料に、食事代・ドリンク代・空港までの送迎代・チップ・プール使用料・音楽ライブ・ショーの観覧・スポーツイベント参加・マリンアクティビティ(カヤック、シュノーケル、ボートなど)・レンタル品などなどが含まれている形式のホテルのこと。
ホテルに一度チェックインしちゃえば、お財布いらず。
手ぶらでビーチに出てマリンアクティビティを楽しみ、のどが乾いたらプールサイドのバーでラムやカクテルを飲み放題、食事も好みのレストランを予約してあとは好きに食べてよし・・・という楽園システムです。
ジャマイカの観光地エリアにあるリゾートホテルのほとんどがこのオールインクルーシブ形式をとっています。
今日はそんなオールインクルーシブホテルの一つに潜入してきました。
モンテゴベイの観光地エリアにあるRoyal Decameronというホテル。
私の職場TPDCO(観光開発公社)の品質管理部には、ホテルのライセンス管理をしているセクションがあり、1年に1回各ホテルを訪問して各種の品質管理点検を行い、ライセンスを交付しています。
今回はライセンス管理を担当している同僚に同行して、視察を行ってきました。
今回は同僚2人で手分けして1つのホテルをチェック。
10時から始まって、現場視察が2時間、その後のフィードバックで1時間というスケジュール。
同僚のKamilleさん
★主なチェックポイント★
事務所:消防のライセンス、レストラン経営のライセンス、情報管理
ロビー:消火器の点検が毎月行われているか、救急箱の中身
トイレ:鍵のガタつき、水道管の根元の水カビ、エアコンから滴る水滴
ビーチ:ベンチの配置、監視員の配置とライセンス状況、塩水で腐敗した箇所の点検
部屋:アイロンの汚れ、ベッドサイドの棚のベタつき、枕のシミ、扉のガタつき、タイルの欠け
ロビーのバー。もちろんここも利用し放題。
驚いたのは、枕カバーを根こそぎ剥がして枕のシミまでチェックしたこと!!
新人若女将をいびる老舗旅館の女将の気分です。
嫁いびりのためにあげ足取りをする姑ってこんな感情なんだろうな・・・
ライセンスや安全上のチェックはもちろん必要だけれども、枕のシミやアイロンの汚れまでチェックしているとは・・・びっくり。
この手のチェックは普通ならそのホテルの本社とかが内々でやりそうなもんだけど、まさか公共機関であるわが職場の仕事になっているとは・・・。
今回一番の指摘事項箇所。
2つのミニプールを1人の監視員が監視している。
安全確保できるかどうかで争点になっていた。
フィードバックでは、オーナー・事務員・マネージャー含めて10名ほどで結果報告。細かな部分まで意見交換がなされていたようでした。
もちろんこの視察でひどい欠陥やサービスが見つかった場合は営業継続にも関わるんだろうけど、基本的にはありのままを見せてもらって、より良いサービスのための助言をする、という立ち位置でやっているようです。
わが職場は観光業に関わる品質管理や開発が目的であり、宣伝やPRとは別部門。イイカッコしても宣伝効果があるわけじゃないんでね。
同僚はホテルのマネージャーとよい信頼関係を築いて仕事を進めているように見えました。
場合によってはやはり嫁姑的に敵対視される時もあるようですが・・・。大半はおおむね良好のようです。
終わってホテルのビュッフェをご馳走になりました。
今後は他のグレードのホテルや施設も視察させてもらおうと思います。
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