2016年10月28日金曜日

#020 日本人1000人、訪ジャマ②



日本の世界一周船旅「ピースボート」御一行がモンテゴベイに寄港するということで、何ができるか検討した結果


港の施設内の一角を間借りして、民族衣装を着て写真が撮れるよ!的なフォトブースを設置することにしました。


比較的近いエリアに住む同期隊員と先輩隊員も協力してくれることになり、二人の活動もパンフレットやスライドで紹介できることになりそうです。





買い出しでPOP用の厚紙ゲット。




民族衣装男版






一つ問題だったのが港のスペースの使用許可。


許可申請にモーレツイライラしてあやうく禿げるとこでしたわ。


水曜:ツテのあるピースボートスタッフさん経由で港管理者にメール →返事なし

木曜:港のインフォメーションデスク担当をしている同僚経由で港管理者に再度メール →返事なし

今日:もう一回同僚経由でメール →返事なし
    職場の権限で電話をつなぐ →いいところまで行ったが管理者まで繋がりきらず


いやいや、明日やるんだよ!?返事欲しいよ!!


私一人でやっているならそれでも何とかなるけど、今回は他の人も巻き込んでいるし、移動だけで片道2時間以上かかるのにやっぱ中止だわスマネってワケにはいかないし、JICAの予算申請も通って1万円以上の物品購入済みだし、パンフも100部近く刷ったし、


むーーーーー


ええぃ、もう待ってらんねぇ!!




港に直接行ってきました。



ゲートの警備員さんが親切だったのが最期の救い。
なんとか関係者に電話をつないでもらって港の使用許可を(なかば無理やり)GET!!
前日18時前のことでした。


ジャマイカの公的機関の多くは金曜日の業務終了時間は夕方4時。
焦ったけど、これで少なくとも当日のトラブルを回避できて一安心。


もう二度とこんなギリギリスケジュールな企画はやらないぞと心に深く誓いました。


2016年10月27日木曜日

#019 日本人1000人、訪ジャマ①



今週末、日本人1000人が私の任地モンテゴベイに一日だけ滞在するようです。


なぜ1000人? 一日って短すぎない?


これです。




(ググって拾った画像なので最新じゃありません)


よく居酒屋さんとかで貼ってあるやつ!ピースボートが寄港します。



一週間前にJICA事務所経由でその事実を知り、チリで活躍する同期の青年海外協力隊員にお願いして関係者を紹介してもらい、4日前に繋がりました。

2名のスタッフさんが前乗りでジャマイカに滞在し事前視察をしているとのことで、今日はそのお二人を港にご案内~。



税関などなど



クルーズ船の規模は4000人前後



港の脇には少しだけお土産屋さんもあり


正確な数値は分かりませんが、昨今のジャマイカへの日本人観光客数は2000人程度。


この数字が多いのか少ないのか。



1990年代のピーク期はなんと2万人前後だったので、その規模は今や10分の1。

つまり2000人というのは決して多い値ではなく、ジャマイカの日本市場開拓は劇的に縮小しているのです。

たった1日で1000人の日本人が訪れるのがいかに大きなことかお分かりいただけるだろうか・・・。

※なお、滞在24時間未満のクルーズ客は統計上の「観光客数」としてカウントされないので、今年は2000+1000人で激増だ!!とはならないのですが。




せっかく多くの日本人がモンテゴベイに訪れてくれて、そしてそこに私がいる。

時間はないけど、おもしろい仕掛けをしたいな。





お昼はステューポーク(約320円)



夜は地元民にも旅行客にも人気のレストランへ

2016年10月21日金曜日

#018 ジャマイカLINE事情



日本同様、ジャマイカ人のほとんどの人は携帯電話を所有しています。




スマホもかなり普及しており、特に若者はスマホを持っています。
日本製はほとんど見かけず、サムスンやHuaweiはちょっとお高めな方かなという印象。
iPhoneはジャマイカではほとんど手に入りません。

スマホじゃない人はガラケー(というよりもっとシンプルなPHSのような形状)を持っています。
ガラケーではネットやメッセージ機能はあまり使われず、通話機能の利用が中心のようです。
なんでもメッセージやLINEで済ませがちな日本人と比べると、ジャマイカ人はよく電話をします。

ジャマイカの電話番号は固定電話も携帯電話も7ケタ(例:123-4567)なので口頭で伝わりやすいし覚えやすいので、やはり電話番号でやり取りするのが効率的なようです。


さて本題のジャマイカLINE事情。


結論から言うと、誰もLINEを使ってません。

代わりにこちら




WhatsApp(ワッツアップ)


WhattsAppという、まぁほぼLINEのようなアプリを使っています。

欧米や南米を中心にメインで使われているメッセージアプリで、月間アクティブユーザー数はLINEよりも何倍も多いとか。
アメリカやヨーロッパに友人がいる人なら御馴染みのアプリでしょう。


LINEのようなスタンプはありませんが、通話やグループトークもできます。

んで最近、前回の記事で書いたTeam Jamaicaの受講生とWhatsAppのグループを作ってやりとりをしているのですが、そこでわかったのが


ジャマイカ人、格言大好き。


こんな画像がやたらとシェアされます。



いつも人の良い面を見て、悪さを許して忘れ、正しくある心を持ちなさい。




自分で動いて自分の将来を作り出せ的な。








神様はあなたが望む人じゃなくて、あなたに必要な人を与えますよ。






恐れるな神様がついてる的な。


まだまだたくさんあります。
Facebookなどでも度々このような画像がシェアされています。
宗教的な理由もあるかと思いますが、日本ではここまで生活に根付いていない習慣ですね。


私も、たまには格言に気付きをもらう時もありますが・・・

基本的に性格が卑しく歪んでおり、さらに最近はずっと落ち込み調子なので

「ははは、キレイごと言ってらぁ・・・。」

と一蹴することがほとんどです。


ジャマイカという国名の由来は先住民の言葉で「森と水の楽園」。
私はそんな土地の住民らしからぬ、不浄な日本人です。


以上、ジャマイカ人とのメッセージやりとりで発見したことでした。


2016年10月19日水曜日

#017 少年サッカーで一番美しいのは短パンと靴下の合間で見え隠れする膝小僧だと思うの。



週末に、高校サッカーの試合を観に行ってきました。 


所詮学生の試合と侮るなかれ。とても人気のリーグなので入場料がかかるのです。

 ジャマイカ高校生サッカーには2リーグあって、

Manning Cup =首都リーグ(キングストンと一部の近隣)
Dacosta Cup =地方リーグ

 私の配属先は地方なのでDacosta Cup(ダコスタカップ)を観戦することに。



終始、赤チームが優勢の試合展開



スコアボードがないから自分でカウントするか人に聞くかしかない。



走る高校生たち。4-0で赤の勝利。



応援グッズも100円~ゲットできます。


ミニブブゼラと各チームカラーの旗





観客席ではもちろんつまみとビールが欠かせません。



塩味のローストピーナッツ

スナック類は主にピーナッツ(無味・塩味・砂糖ドロップ)、バナナチップスなど
飲み物は炭酸飲料か水かビール





売り子さんのピーナッツバランス芸はいつ見てもお見事!





解説してくれたカールトンさん。
私は漫画「ホイッスル!」について解説しました。




こんな場所でもやっぱりジャマイカンカラー。


サッカーの技量やチームワークについては、そもそも私がサッカーに詳しくないので何とも言えないところですが、身体能力が高く体格もいいジャマイカンボーイズたちの試合は迫力がありました。


今日はもう寝るので後はおしゃれジャマイカンの写真をお楽しみ下さい・・・。








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2016年10月18日火曜日

#016 Team Jamaicaな一週間



今日はお仕事の話。

わが職場である「観光開発公社」のミッションの1つは、ジャマイカをより良い魅力ある観光地にすること。

その人材育成の一環として、観光産業で働く一般市民向けの研修を月に1回開催しています。
研修の名前は「Team Jamaica」。 シンプルなネーミングがナイス!!




今月は私も、受講生の一人として研修に参加させてもらっています。




研修内容はジャマイカの歴史、食事、観光名所、踊り、動植物、宗教、自己啓発、カスタマーサービス、接客ロールプレイング、身だしなみ、外国人観光客の国ごとの違い、コミュニケーションスキルなど。


参加者の年齢層は20-60歳と幅広く、職種もホテル経営者、バスドライバー、空港のインフォメーションデスクのスタッフ、警備員、工芸師など様々。
ほとんどがジャマイカ人で、あとはドミニカ共和国人とドイツ人と私。


時間は8:30~13:00までなんだけど、8:30に席に座っているのは参加者の2割ほど。
大抵9時過ぎからぼちぼち集まり始め、んで時間が延び延びになって、終わるのは14時すぎ。

これがいつものパターン。
これがジャマイカタイム。








自分を低く評価してちゃだめよ!という内容。
陽気なジャマイカ人には必要なさそうに思える。




今日は研修の最終日だったので、一人5分のプレゼンタイムがありました。


県ごとの特性を説明するシャニルさん




レストランでジャマイカ料理を紹介するロールプレイを披露した二コラさん




名前忘れたけど・・・とにかく熱く語ってたお兄さん。



私のテーマは「ジャマイカの植物について」

※課題※
あなたはジャマイカライフスタイル&ウェルネスフェスティバルで植物に関するブースを出展しています。ジャマイカの5つの植物を選んで、その医学的メリットをゲストに説明しなさい。



見えづらいけど、マリファナ(大麻)について説明中。



※「いやいや、えーーーマリファナって・・・!」と思った方へ

ジャマイカではマリファナは合法です(容量制限有)。ラスタというジャマイカ独自の宗教的生活様式をとる人たちは特に薬草のように利用しており、タバコ、お茶、ケーキなどにして接種しています。

また現在では世界各地で「医療用としての大麻」の利用が進んでいます。がん治療などに使われているようです。





受講生の中で私だけジャマイカ歴が浅く、言葉も拙いため、周りの受講生がたくさんサポートしてくれました。
プレゼンも、医学用語や植物学用語が多くて全然スムーズじゃなかったけれど、温かい目で見守っていただき、全プログラムを修了することができました。




今週末は受講生のみんなでイルカと泳げるビーチに行くことになりました。

彼らのテンションやノリについていけるか心配ですが、まぁダメだったらイルカと対話していよう。。。


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2016年10月16日日曜日

#015 ハリケーン”マシュー”で揺れた1週間



2週間前、10月頭ごろはハリケーン”マシュー”の襲来でジャマイカは緊張状態にありました。




結果、ハリケーンの進路はハイチ側に逸れたためジャマイカには大きな被害はありませんでしたが、ハイチの被害は深刻です。一刻も早い復興、一人でも多くの命が助かることを願っています。


今回は簡単に、ハリケーンの影響で身の回りで起きた出来事について時系列をまとめます。


09/28

予報では主にジャマイカの東海岸で大きな被害が予想されるとのこと。
私の住むモンテゴベイは西海岸に位置するためどこまで危機感を持つべきかわからず、時折ニュースやネットで情報収集



09/29

JICA事務所から電話があり、「念のため首都に避難しましょう」とのこと。


首都は東側に位置するため、ぶっちゃけ

「いや、むしろ自分からハリケーンの風を浴びに行くようなもんじゃぁん」

と思いました。

でも、被害が大きくなって部屋の窓ガラスが割れたり、電気水道が機能しなくなったり、電話が使えなかったりしたら一人では安全を確保できないから、関係者が集まる首都の方が安心できるという話にまとまりました。


また土砂崩れで道路が封鎖される可能性があるため、移動不可能になってからでは遅いという危機管理上の理由もあるようです。





09/30

隣の県に住む先輩隊員さんと二人で首都へ移動。JICAが車を手配してくれました。

移動中にネットニュースでハリケーンの威力が「カテゴリー3」であると知りました。


※ハリケーンの大きさは5段階で表され、カテゴリー1~5と呼ばれる。1は弱くて5が最大。
ジャマイカ人ドライバーさんいわく、「カテゴリー5は本当に滅多にないことだ。昔大きな被害をもたらしたハリケーンギルバードはジャマイカ上陸時点でカテゴリー4。カテゴリー3でもかなり大きな嵐になる」とのこと。


移動の途中で、食料を確保するためにスーパーへ。

ハリケーン慣れしたジャマイカのみなさんは備蓄の準備も徹底しています。
水・パン・缶詰・シリアル・チーズ・トイレットペーパーなど日用品を買い貯めるお客さんでレジは行列。




特にパン類は人気で(電気ガスが止まっても調理なしで食べられるから)、JICAドミトリー近くのソベリンスーパーマーケットのパンの陳列棚はこの有様。


10/01

午前は快晴。午後から一時的に激しい雨が降り、水はけの悪い一部の道路が冠水。

この水はけの悪い道路は激しい雨が降ると度々被害を受けているようです。他の隊員さんから原因はゴミが側溝に詰まっているからだと教えてくれました。環境問題がここにも影響しているんだなぁ。

とはいえ、この日の雷雨はハリケーンではなくいつものジャマイカの夕立。


夜はドミトリーに避難している地方隊員数名でたこ焼きをしたりトランプの大富豪をして呑気に過ごす。



10/02

数日前まではこの日がハリケーンのピークと言われていたが、速度が遅く、また進路がずれていたため終日ほぼ快晴。

むしろ近所をジョギングして気晴らしをしたほどでした。

青年海外協力隊員は赴任後3か月で第一号目の報告書を提出しなければなりません。
私は9/27で丁度3か月でしたがまだ完成していなかったため、これを機に黙々と作成し、提出。




日本食も作った


10/03

一日ドミトリーに籠って配属先からもらった資料を読んだり、語学の勉強をしたり、ネットサーフィンしたり。

他の隊員さんたちも、引きこもりの共同生活に疲れてくるタイミングなのか、ため息が多い。



ハリケーンの進路はかなり東向きに進み、ハイチ方向へ


10/04

ハリケーンの威力が弱まり、またジャマイカ直撃が避けられたため、一安心。
明日にはJICAの避難指示も解除され地方に帰ることができるとのこと。


語学と仕事の勉強にも飽きてきて、読書を始める。


ドミトリーの本棚には偉大な先輩隊員の皆様が遺していった素晴らし本がたくさんあるのです。



10/05

JICAの手配した車で地方へお帰り。

家も職場も被害なし。

報道でご存知の通り隣国ハイチは大きな被害を受けたため、ジャマイカも無関係ではいられないでしょう。現在私の配属先では事務所に復興支援ブースが作られ、ハイチへの支援物資を集めています。

また配属先は観光開発公社という国の組織のため、観光産業の視点からカリブ諸国全体で復興推進していくという動きがあるようです。



・・・以上。時系列でした。



●以下は私のつぶやき。



今回のハリケーン襲来で痛感したのは「観光産業の脆さ」。


私の関わる「観光産業」は、いわゆる平和産業です。平和であることが大前提。

大きな災害がなく、交通機関を安全に利用できて、治安が良くて、盗まれたり殺されたりする不安がなくて、初めて人が集まってくる。

危険な目にあいたくてバカンスに来る人は誰もいませんからね~。


だから「平和であること」は観光の大前提なんです。

治安は人間の手で改善が可能ですが、今回のハリケーンのような自然災害は避けることができない。だからもどかしいけど、防災計画やインフラ整備、土木技術などで地道に対策をするしかない。


観光産業は平和がなければ成立しないという意味では諸刃の剣ともいえるかもしれません。

では、その土台の「平和」を作るために、私にできることは何があるのか。


元々この春までは車掌をしていたため、安全を守るという類の言葉には人一倍思うところがある。

「安全をつくる、安心を守る」という意識は自分に刷り込まれているし、自然災害発生時の訓練なども一通りやっていた。すみません多くはブログでは書けませんが。

今の自分は「観光開発公社の一職員」。車掌と比較するとダイレクトに「平和を守る」ような業務はない。でも、自分の経歴とジャマイカの現状をマッチさせて、自分だからできる「平和」へのアプローチもあるかもしれない。

そういった視点からも、自分の業務を捉えていこうと思いました。


長くなりましたが読んでくれてありがとう('ω')