JICA関係者の皆さんと一緒に首都の隣町、スパニッシュタウンにある水道設備の見学をしてきました。
同期としてジャマイカに来ているシニアの方(職種:下水道)の勤務先が水道局ということもあり、私もなんとなく気になるジャマイカの水道事情・・・。
水道の現状としては、JICAドミトリーでたまに夜シャワーがちょろちょろしか出なくなって不便だけど、まぁ大きなトラブルはありません。
飲料用としては、JICAの皆さんいわく「飲めるけど濾過器通して飲んだ方が良い。」とのこと。
またガイドブック「地球の歩き方」によると「水道水は基本的に飲んでも問題ないとされているが、敏感な人はミネラルウォーターを持参するとよい」との記載。
スパニッシュタウンの様子。スパニッシュタウンもキングストン同様に危険回避のための立ち入り禁止区域が存在します。しかし、昼間にバスの中から街並みを見る分には平和に見えます。
54年前にイギリスから独立したジャマイカ。
独立前までは行政によって管理された水道設備などはなく、その地域ごとに地元民が農業用に灌漑していた水で生活していたようです。
そして独立後は、その農業用灌漑を活用する形で徐々に水道が整備されていったようです。
川の水を水道用に引き込む設備はウォータースライダーに早変わり。
地元のキッズにとっては最高の夏休みのレジャースポットですね!涼しいし、おなかが減ったらマンゴーの木がすぐ隣にあるし。
私もやってみたいな~。
日本からの支援が入っているようで、日本国旗やJICAのマークが入ったプレートがありました。
管理するモニター
さまざまな濾過の手順、消毒の手順、配管を清潔に保つシステムを見せてもらい。。。
最後に「ほら、きれいな水がここを通って運ばれていくんだ。」
と、得意げな職員さん。
地面にあるマンホールのような蓋を取って中の水道水を見せてくれました。
んでふたを閉めようとした瞬間、
ぼろボロォォッ……
ふたの裏側についていた錆が豪快に水道水に落下していきました。
え、いや、今、最後の最後に台無しになったべ...!?
という空気が流れ、我々若干ザワつきました。
まぁその蓋は日頃はめったに開けない蓋のようでしたので、基本的には大丈夫なんでしょう。
以上、ジャマイカの水道事情でした。
※最期に補足で少し長文。
濾過プール
この濾過プールを見ているとき、他の日本人の方が
「え、屋外で濾過してるんだジャマイカって・・・」というリアクションをしていてね。
その人は日本でも水道設備をほとんど見るのことがなかったようなんだけど。
私は日本で2か所の水道設備を見たことがあり、2か所とも濾過プールは屋外にあったので、
「いやぁ、日本でもそんなもんでしょ。結構日本クオリティと近い印象だけどなぁ。」と思っていました。
・・・なんて偉そうに推測してみちゃっている私だって、たった2か所のそれを基準にして語ってるわけで。
しかも1か所は大学時代に講義の一環での見学だから9年前?んで、もう1か所は仕事で沿線を通る時によく目にしていただけ。
そんな鮮度と確実性の低いたった2つのサンプルを「日本の水道」として捉え、ジャマイカのそれと比較していた。我ながらあまりに拙い評価基準だなぁ・・・と今振り返って思いました。
つまり私が言う「日本」って、「私が知ってる半径1mの日本」に過ぎないんだよね。
ジャマイカ人に日本のことを話す時、「多くの日本人は○○しがちだけどジャマイカ人は・・・」っていう話し方をしているけれど、正しくは
「日本 ※ただし28歳会社員女性が現状知っている範囲に限る」
となる。
でもジャマイカでは私が語る「日本」が、周りのジャマイカ人にとってまさに「日本」になるかもしれない。だから出来るだけ誤解のない日本を伝えていかなきゃいけないし、そのためにはまずは日本を知る(今更だけど)!最低限の予備知識は必須ですね。
そして逆もまた然り。
私がこのブログやFacebookを通して紹介するジャマイカは、皆さんにとってまさに「ジャマイカ」になる可能性が高いよね。実際にジャマイカに行ったりジャマイカ人と友達になる人の方がきっと少ない。
だからできる限り誤解なく客観的に伝えていきたいけど、主観的に書けるのがブログの良いところであり、さらに観光開発に関わる一員としては観光地としての良い側面にスポットを当てていきたいし・・・。
うむ、発信する側って難しい・・・まぁ考えてても何も動けないし、発信しながら微調整します。
ではまた!
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