2016/07/18
今週からひとまず活動が始まりました。
私はジャマイカ政府の管轄機関である観光開発公社で活動します。日本でたとえるのなら公益社団法人や独立行政法人に近いのかな?日本観光協会のような場所かと。
ジャマイカ観光開発公社HP(英語)
観光開発公社はいくつかオフィスを持っており、私の配属先は西海岸にある「モンテゴベイオフィス」。
・・・ですが、配属の準備が整うまで1週間ほどは首都キングストンのオフィスで活動を行うこととなりました。
観光庁に関係する政府組織がこの一つのビルに収まっています。
ジャマイカ政府観光局、観光振興基金、そして観光開発公社など。
初出勤でミセスパットという職員にまず挨拶。そして言われた一言。
「あなたは、何をしに来たの?」
・・・おぉ、まぁ、そうですよね。
どうやらこのオフィスで私の配属を知る人は一人だけ。
周りは全員ジャマイカ人で、他のボランティアや他国からの支援スタッフは一人もいないし、過去にもそのような人はいないようで。
一生懸命説明しましたが、どこでどう間違ったのかいまいち伝わり切らなかったようで・・・
「OK、じゃあ他のスタッフにあなたのこと紹介するわね」
「サンキュー、ミセスパット!」
他のスタッフのもとへ
「彼女はユメノ。日本からの交換留学生よ」
(・・・微妙に違う。いや、全然違うよミセスパット。)
最初に大学生と勘違いされた誤解が解け切れてなかったからなのか、英語とパトワ語を勉強中ですって言ったからなのか、ジャマイカ人にとって「就職先」である場所に「ボランティアで入る」ってのが理解しづらいからなのか・・・よくわからないけど。
そんで、訂正しようとして、
「I'm not an exchange student. Actually I'm.....」
(私は交換留学生じゃありません、私は・・・)
まで言いかけたんだけど、その先で言葉に詰まってしまった。英語がわからないとかじゃなくて。
ここには職種「観光」という分野で派遣されている。
職種は「Tourism」なんだけど、じゃあ「I'm ○○」には何が入るのか。
他の職種で考えると「小学校教育」はTeacherだし、「看護師」はNurseだし。そういうの。
派遣前訓練では「Tourism Adviser」と自己紹介していた。
訓練所での語学講師のブライアンにもそれが一番しっくりくると言われた。
だから、「I'm tourism adviser!」って訂正すればよかったんだけど。
なんか、できなかった。
「アドバイザー」って響きが気になって。
なんか上から目線な気がして今の自分にそぐわないし、私のアドバイスを彼らが求めているのかもわからないし、本当に私がアドバイスできることなんてあるのかもわからない・・・とか一瞬でぐるぐる考えてしまって。
日本では何にも疑問に思わず「私はツーリズムアドバイザーとしてジャマイカへ行きます!」とか言ってたのにね。
事前訓練での講義やOBの体験談を聞いて、自分でも
「2年で自分がその国の何かを変えるなんて恐れ多い」
「本当に急を要する援助を必要としているなら正式な専門家を派遣してるはず。だからこの派遣は自分の学びのためでもある。」
「日本のやり方を押し付けるんじゃなくて、まずは現地を知る」
っていう方向性は持っていたし、そのつもりでいたんだけど。
面と向かって言葉が詰まったということは、やっぱり心のどこかでは
「先進国日本から来たで~アドバイスしてやるで~」
的なドヤ顔精神があったのかもしれない。
うわぁ自分で書いててこの謙虚さのなさ!!恥ずかしい!!!
なんにせよ、初日で自分の慢心に気付けて良かった。
謙虚な気持ちで、まずは一人の「Tourism officer」(観光職員)として、一歩ずつやっていきましょ♪
・・・と思った矢先、翌日手続きの書類を提出した時に「役職名」を空欄のままにしてたら
スタッフ:「役職名はIDカードに書いてあるよ」
どれどれ。
「Cultural Heritage and Community Tourism Specialist」
ははは、まさかの「スペシャリスト」呼ばわりとは。
謙虚にやっていこうと改めて決意した翌日に、このご立派な肩書き知るとは。
恐れ多すぎて穴があったら入りたい。入りたいけど!
もう決まってるのは仕方ないから、名前負けしないように自分にできることを絞り出していきます。
ではまた。
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