2017年11月29日水曜日

#079 UNWTO(国連世界観光機関)カンファレンス


2017年いろんなことがありましたね・・・日本は不倫騒ぎやら忖度やらがホットワードなのかしら。

日本のニュースにすっかり疎くなった私。最近まで「ひふみん」のことを次世代りゅうちぇる&ぺこ的な何かかと思っていたよ!ただの将棋のおじいちゃんなのね!

さて観光的に言うと、2017年はUNWTO(国連世界観光機関)が定めた「持続可能な観光国際年」であります。
ここ数年、何かにつけては「持続可能」「サステーナブルな」と聞くのでなんかもう使い古されたキーワードではありますがなにとぞ御愛嬌を。

その記念すべき持続可能ななんちゃらイヤー2017のイベントとして、UNWTOの国際会議が私の任地モンテゴベイにて開催されました。

@ジャマイカ最大の国際会議場

国際色豊か

期間は3日間。
ジャマイカ最大の国際会議場であるモンテゴベイコンベンションセンターにて開催。

私の配属先も観光庁直属の機関ということで、数カ月前から当日のガイド役やスタッフの募集がかかっていました。

私は最終日に他の予定が入っていたので正式なスタッフ役にはならず、スタッフを務める同僚を軽く手伝いつつ、興味あるカンファレンスに参加するという自由な立場で3日間を過ごしました。



各国の観光省関係者、開発コンサル、ホテルオーナー、大学教授、ジャマイカの観光業オーナーなどが集まってきて、なんだか私の任地じゃないみたいです。

私も休憩時間やランチでいろんな人と話したけど、こんなキラキラした社交の場は慣れなくて居心地が悪い・・・。


雇用創出の取り組みや、ITを駆使した取り組みなど、興味深いお話もたくさんありました。


日本からはJICA、ANA、JTB総合研究所からの3名がゲストスピーカーとして登壇し、お話をされていました。

日本人のスピーチを聞くと、善し悪しが私にもはっきりわかるのでとても参考にしやすい。
こういう表現をするとウケがいいなぁとか、話の運び方やリズムのとり方とか、表情の見栄えとか。

お昼休憩ではJICAの方や日本から来た開発コンサルの方などとご一緒して色んなお話をしました。

貴重な体験をさせてもらえたなぁと思う。きっと、数年後はもっとそう思うんだろうな。




2017年11月22日水曜日

#078 遺産エキスポ開催!



先月、港町Falmouthにて「Heritage EXPO」を開催しました。



ヘリテージエキスポとは、「街の遺産フェスティバル」のようなものです。

ジャマイカ観光省のプロジェクトの一環として動き出し、私の配属先である観光開発公社、国家遺産信託、街歩きツアー会社、港湾局、町役場からの代表者が半年前から会議を重ねて準備してきました。

(いや、本当は1年前の冬に開催予定だったんだけど、なんだかんだと延期になって半年前にようやく再始動したというのが現状。)

何かとプロジェクトの途中から首突っ込まざるを得ず、宙ぶらりんになってばかりの私にとっては唯一とも言える、一から関わることのできたプロジェクトでした。





雨期の終わりということで雨風が心配されましたが当日は見事に晴れ!!




テントの飾りつけもジャマイカンカラー。



遺産保護や文化伝承に関する企業や組織がテントを出して活動紹介や展示販売をしています。



クルーズ船観光客向けのお土産品の即売会。



アンティーク品の展示も、洗濯板やダイヤル式の黒電話など日本でも見られるような懐かしの品がたくさん!!



私の配属先はこの日の為に衣装をレンタルしたらしく、みんなクソ暑いドレスや燕尾服を着てお客さまをおもてなし。



私が企画提案した案の一つ、巨大ジグソーパズルもちゃんと出来上がりました♪
本当はもっと大きくて分厚いのが良かったんだけど・・・完成しただけOKとしよう。



あしながパフォーマーによるバルーンアート配布&記念撮影。
小学生たちは興味津々。



これ見えるかな?囲いの中に土が満たされてて、中にある遺跡のレプリカを見つける「遺跡発掘宝探しゲーム」のようなもの。



他にも写真はありませんが、

  • 語り部によるFalmouthの昔話コーナー
  • 銀行による昔の紙幣・コインの展示
  • ジャマイカ遺産マップの完成式典


などのイベントが行われました。


いろいろ至らない点も多かった(個人的には注文していたお弁当受け取るのに1時間以上かかったのにイライラ…)ですが、ひとまず大きなトラブルもなく終わってホッとしました。


2017年11月21日火曜日

#077 日本式街歩きマップを作ろう


あぁ、またブログを放置していた・・・。
正直少しめんど・・・いや、立派で有益なことをいい感じに書こうとするから億劫に感じるんだよなぁ。

どうでもいいようなことを少しずつ書こうかな。


先週は首都キングストンでお仕事でした。


「街歩きマップ」を作ろうというプロジェクトの視察です。

日本の観光案内所や道の駅なんかで山ほどある

「●●温泉街巡りマップ♪」
「まるわかり●●町ガイド!」

のようなマップやちょっとしたパンフレットって、ジャマイカにはあんまりないんです。

あってもやたら地図が細かかったり、スポンサー企業の宣伝で埋め尽くされてたりなんてことも。

ないなら作りましょう!!!というのが今回のプロジェクト。


プロジェクトの代表は私の配属先の本社で働く同僚のデリア。
社交的で勉強熱心で仕事をバリバリこなす、ジャマイカの素敵キャリアウーマンです。

ちなみに数年前のミスジャマイカ。美人。


デリアは8月に1か月ほど日本でJICA主催の研修を受けてきました。
世界遺産保護と観光振興に関する内容の研修だったようで、広島・京都・飛騨高山などの世界遺産や遺産観光の現状を視察して帰ってきました。


そして日本から持ち帰った飛騨高山のパンフレットを参考に、このジャマイカ版を作ろう!!という動きになったワケです。


まずは現場に行ってみようということで、マップにすべき場所を絞って視察へGo。
というわけで「ポートロイヤル」に行ってきました。

お墓が集まった場所

ポートロイヤルは御存じ「パイレーツオブカリビアン」の冒頭にも出てくる、海賊たちがの重要拠点です。

海賊全盛期当時は「最も豊かで最も恐ろしい街」としてその名を知られていたとか。

ポートロイヤル唯一のホテル内部には遺跡もある

ホテルのビーチサイドからの眺め

海賊たちの財宝と関連商売で栄えたポートロイヤルですが、そこは盛者必衰。

大きな地震によって壊滅してしまいます。

教会

今は海賊時代の遺跡が残る閑静な港町・・・といった風情。


廃墟病院

昔のトイレ@廃墟病院

トイレ入り口

漫画ワンピースでおなじみ「黒ひげ」のティーチ(のモデルになった海賊)なんかもここポートロイヤルに立ち寄っていたんだとか。

昔の牢屋

海賊時代を思うと、この↑牢屋もなんだかロマンがあるような、怖いような。


バー

バーの海賊旗

小さなバー、レストラン、ホテル、遺跡たち・・・街巡りマップにはちょうど良いサイズ感の街です。

観光案内板は蜘蛛の巣だらけ

マップ以外にも、観光案内板のリニューアルなど改善が必要な部分も見えてきました。
こういう未開拓な観光地の開発に関わることが出来る機会はめったにないから楽しみ!

まずは予算をゲットできるかどうか・・・。