2017年8月24日木曜日

#075 ジャマイカのお葬式



街中の高台にある大きな教会

今回はジャマイカお葬式事情について。

まずはジャマイカで「おくやみ」情報を得る手段

①新聞
ジャマイカの新聞では全国紙でも地方紙でも「おくやみ」コーナーがあり、お葬式情報を手に入れることが出来ます。

②テレビ
たまに夕方のテレビでもおくやみコーナーがあり、ゆったりとした音楽とともに故人の名前や住所などの情報が流れます。

③メール
私の配属先では、同僚の家族が亡くなると人事部からの一斉メールで知らされます。

(もちろん、一番の情報源は「口コミ」ですが。)


先日、仲の良い同僚のお父さんが亡くなったため、お葬式に参列してきました。


式の途中に外で話し込む人々

事前に、調査したお葬式基本情報


  • 服装:基本は黒でフォーマルな感じだけど、お金がない人は持ってる服に限りがあるし、そんな厳しい決まりがあるわけじゃない。黒とか、青とか、紫のワンピースとジャケットがあればOK。
  • 香典:香典や参列費用、お見舞金のようなものはなく、誰でも無料で参加。お葬式後にはケータリングのお昼ご飯も無料で出る。
  • 基本はそれぞれの所属する宗派の教会で行う。故人の希望でカラフルな服を着て歌って踊る賑やかなお葬式もある。


とのこと。その臨機応変で自由な感じがジャマイカらしくて好きだ。

結局、黒いワンピース・ベージュの7分袖ジャケット・黒いぺたんこパンプスに生足という恰好で参列。

会場についてまず渡されたのはこちら

顔写真は加工してあります。

パンフレットのようなもの。
当日の流れ、故人の半生、お悔やみの言葉、式中で合唱する歌の歌詞などが書かれている。
故人の家族写真や旅行写真などもたくさんあり、けっこう見ていて楽しい。


さて、式が始まりました。(というか、私は遅れて参加したのですでに始まってた。大半の人が遅れて参加。)

地域の偉い人の話

どこの国でも、偉い人の話は長い。


親戚による、故人の半生を紹介するスライドショー

プロジェクター使って、故人の半生スライドショーが始まる。まるで結婚式のオープニングムービーのようだ。というか、日本のお葬式でもこのスタイルあったらいいよね。
親族による笑いあり涙ありの説明もなかなか堂に入るものでした。

あとは、棺を収める儀式?とか、キリスト教関連の歌の合唱とか、福音書か聖書か何かの一節の読み上げとか、牧師さんのいい話?とか、そんな感じでした。


服装もさまざま

だいたい2時間で終わると聞いていましたが、2時間半経っても終わる気配が見えない。
この後に別の県へ移動する予定があったので、早めに失礼して教会を後にしました。


どこでも移動式販売があるジャマイカ。お葬式にまで・・・。


ちなみにジャマイカには「ナインナイト」という風習もあります。
これは日本でいう「お通夜」に近いもので、死後9日の夜にやるから「ナインナイト」

でも日本のお通夜と全然違って、やってることは「飲めや踊れやのパーティナイト」なんだそうです。アルコールが振舞われ、近所の人誰でも参加できるので

「おっ、ナインナイトやってんじゃん、飲んでいこ~。かんぱーい!・・・で、誰が亡くなったって?」

くらいの気楽さで参加するんだそうな。
ナインナイトはまだ参加したことが無いので、もし機会があればまたブログで紹介します。



2017年8月18日金曜日

#074 観光ハラスメント啓発ビデオ


2017年8月17日


私の配属先は「観光開発公社」と呼ばれる観光省直轄の組織。
主な業務はジャマイカ全土の観光業推進のための土台作りです。


観光従事者向けのライセンス発行、観光ビジネスの研修、観光地の警備員配置、クルーズ船の港での案内所の運営、観光地の土木工事、新しい観光地の整備・改修・技術支援などを行っています。


私の所属する「製品開発部」では「コミュニティツーリズム」というより地元住民に根差した観光の在り方を模索しており、住民の観光業に対する意識向上や基本的スキルの普及にも取り組んでいます。


その中で最近始まったプロジェクトが「カムヒア!ビデオ」プロジェクト。
ツーリズムハラスメント防止のためのビデオを作成し、住民啓発に繋げるプロジェクトです。

クラフトマーケットで撮影中


ツーリズムハラスメントとは、不必要なサービスを強制的に押し付けたり、お土産を買わせるためにしつこく声を掛けたり、時には腕やカバンを掴んだり、という観光業に関連するハラスメント行為全般を指します。私の業務任地である港町ファルマスでも、かなり改善されていますがハラスメントの問題は依然として存在します。


それを改善するために「ハラスメントしてもいいことないよ!正しくライセンスを取って観光業を盛り上げよう!」というメッセージを込めたビデオを撮影しようという運びとなりました。


私もクルーズ船観光客のエキストラとしてビデオに少しだけ出演しました。

打ち合わせ中


セリフは「ノーセンキュー」くらいの本当にチョイ役ですが、プロの監督さん、カメラマン、音響さん、俳優さん、女優さん達と楽しく撮影をすることが出来ました。


プロのメイクさんはやっぱりうまい!


当日は、近くの任地で活動するJICA隊員もエキストラとして撮影に協力してくれました。


クルーズ船から降りてきた観光客のシーン

編み込みヘアのサービスをする美容師と観光客のシーン



炎天下の中、何度も同じテイクを取り直したり、時間通りに人が集まらなかったり、指示が突然変わったりと大変なこともありましたが、無事に撮影を終えることが出来ました。

完成が楽しみです。



2017年8月16日水曜日

#073 夏休み特別授業



ジャマイカの子供たちは7~8月のほぼ2カ月、長い長い夏休みがあります。

外で元気に遊びまくっている子、親の仕事場でゲームをしながら暇をつぶしている子、市場で野菜や果物を売る子・・・いろんな子がいます。

川で豪快に遊ぶキッズたち。夏を満喫。


夏休みの過ごし方について、日本との違うのは「サマースクール」の存在です。

サマースクールとは、企業・教育機関・公的組織など様々な団体が各々で企画する「小学生~高校生向けの夏期講習」のようなもの。

ただ内容はお勉強だけとは限りません。

ダンス・音楽・スポーツ・キャンプ・料理・工作・手芸・農業・産業体験・遠足・ディスカッション・スピーチなどサマースクールの内容は本当に多種多様。

ある程度お金のある家の子の多くは夏休みの間、このサマースクールに通っています。
いろんな組織がいろんな種類のサマースクールを提供していて、申し込んで授業料を支払えば参加できるようです。

その中の一つ、JICAボランティアも派遣されている「ジャマイカ研究所」で行われるサマースクールがあります。





先月、このサマースクールで観光啓発の授業をさせていただきました。

2つのクラスを担当し、うち1つは9~12歳の子供たち、もう1つは13~18歳の中高生が対象です。

授業の目標は、
・ジャマイカの観光地としての魅力を認識し、観光客と観光産業に関心を向けること
・他の国のナショナリティに目を向けること

楽しく学ぶために、(そして私の知識不足や授業経験のなさをカムフラージュするためにw)クイズ大会形式で楽しく学ぶ授業を行いました。


博物館の企画展示館の空きスペースが会場

授業中

クイズ出題中

ジャマイカの「国の花」はなに?のクイズ

ジャマイカの子供たち対象に何かを教えるのは初めての経験。

授業計画や問いかけのやり方など至らない点がたくさんありましたが、教育に携わる他のボランティア隊員さんからたくさんアドバイスや手助けをいただいたお陰で、無事に終了することが出来ました。

たくさんあるサマースクールの授業の内のほんの1つなんて、子供たちはすぐに忘れてしまうかもしれないけれど、いつか大人になった時にフッと思い出してもらえたらいいなぁ・・・。




2017年8月14日月曜日

#072 スタッフアワード



先月、私の配属先である観光開発公社(Tourism Product Development Company. Ltd.)のスタッフアワードパーティがありました。

スタッフアワード2017


スタッフアワードとは、職員の功績や貢献を称えるための職場内イベントです。
観光開発公社は首都キングストンに本社がある他に、私の配属先であるモンテゴベイ支社を含めた4つの支社で成り立っています。

この日は全オフィスが休業し、本社と支社含めた全従業員と管理職が会場に集まりました。


移動のバスの中

モンテゴベイから約3時間かけ、会場であるゴルフクラブに到着。
屋根はあるけど半分外みたいなレストランが会場。暑いけど天気も良くていい感じです。

テーブルセッティング


料理

 まずはお偉いさんの挨拶からスタート。
偉い人の挨拶が長いのは、どこの国でも一緒ですね。

代表の挨拶

観光大臣も出席

観光大臣、昨年ファルマスでお会いしたことを覚えていたようで、気さくに「その後どう?」と声をかけてくれました。


トロフィーの数!

たくさんのトロフィー。
支社ごとのベストパフォーマー、勤続10年表彰、ベストマネージャーなどいろんな賞が用意されていて、3年以上働いている人はほぼ全員何かしらの賞をもらえているようです。


私のいるテーブル
今回のパーティの服装は「ビジネスカジュアル」と聞いていた私。

事前に当日の服装について同僚に確認したら「シャツとジャケットとか」と言っていたので白シャツにジャケット、黒いズボンで出かけました。

ところがどっこい、私以外の同僚ガールズはみんなメイクばっちり・キラキラのアクセサリー・体のラインの出るワンピース・ピンヒールと着飾りまくってそれはもうゴージャス。会場で私が一番地味だったのは間違いない。

ビジネスカジュアルってなんだろうか・・・と思いつつ、ここ一番でガツンとオシャレを決め込んでくるジャマイカスタイルには脱帽です。



同僚のにぎやかレディーたち

いつもお世話になっている秘書のバーニャデッテ


左から2番目の女性が2016年度スターパフォーマーのローナさん

200人近いスタッフから、2016年度のスターパフォーマーに選ばれたのは我がモンテゴベイ支社の研修部で働くローナさん!!

目立つタイプではないけれど、いつも真面目に仕事をしていて、私の質問にも丁寧に答えてくれる優しくて大人な女性です。私も彼女の頑張りが認められてとっても嬉しい!

こうやって1年に1度、自分のがんばりや貢献が公式な場で認められるというのはすごく誇らしいことだし、良いモチベーションアップになりますね。

昨年8月に来たばかりの私はもちろん評価対象外でしたが、私も同僚に負けないように誇りをもって働きたいと思います。


みんなオシャレ

2017年8月10日木曜日

#071 海に浮かぶバー?



あちらこちらに小さなバーがあるジャマイカ。陸だけでは飽き足らずついに海の上にもバーを作った人がいるんだそうな。

海の上のバー


というわけで行ってみた。




噂のバーはその名も

”Floyd's Pelican Bar” (ペリカンバー)

セントエリザベスという県にあります。
以前写真で見てずっと気になっていた場所!
同期でジャマイカに赴任した仲間とついに行ってきました。

ボートでGO!

すごいスピードで向かうこと30分ほど

見えてきました!!

海の中に静かにたたずむバー。

周りは結構浅い


浅いので泳げます


床や壁には訪れた人たちの名前がびっしり!!!

名前だらけ!

バーにいるお兄さんに頼めば好きな場所に無料で自分の名前を彫ってくれます。
私も彫ってもらいました。

彫る場所を探し中・・・

彫ってもらった。

他にも国旗やTシャツ、帽子に水着など世界中の旅人が残していったアイテムがたくさん。眺めているだけでも楽しく、雰囲気も抜群です。

カリブ海の風になびく国旗やTシャツ。雰囲気ある~!


バーカウンターではドリンクとシーフード料理を注文できます。
料理は時間がかかるので先にオーダーして、泳いだり写真を撮ったりしながらゆっくり過ごすのがおすすめ。


私たちはジャマイカのボードゲーム「ドミノ」をしながら過ごしました。

4人でやる

ドミノは他のカリブ諸国にもある遊びですが、どうやら国によってルールは異なるようです。ジャマイカのルールはかなり単純。


雰囲気も良く、のんびり楽しめるペリカンバー。オススメです。







<観光情報>
●交通●
モンテゴベイ~サンタクルズ ローカルバスで約2時間(JM$500)
サンタクルズ~トレジャービーチ タクシーで約1時間(JM$500)

●ペリカンバーへのアクセス●
トレジャービーチ~ペリカンバー ボートで約30分(往復JM$2000)→交渉次第

ペリカンバーに一番近いビーチはパロティ―(Parottee)という場所。
パロティ―~ペリカンバー ボートで約5分(往復JM$1000)

※私は今回トレジャービーチからで向かいましたが、実際はブラックリバー(Black river)から船に乗るのが一番便利かもしれません。
ブラックリバー~ペリカンバー 約30分(往復JM$2000~4000)
人数や距離によって値段は変わるし、交渉次第なのでそこも旅のスリル。

●営業時間●
日曜も開いてる。しかし日が暗くなったら閉まる。

●食事●
ロブスター、魚料理など。値段は魚の大きさや季節で変わる。今回はロブスターはJM$2000でした。